10号 BE−IN TOKYO 西田清志さんと吉田ケンゴさんからのメッセージ
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BE−INとは、1970年代に米国カリフォルニアで始まった反戦ムーブメント。その勢いは、ヒッピーカルチャーや日本の学生運動にも大きな影響を与え、若者の平和への想いは、文化と時代を作った。しかし、21世紀になっても、戦争はなくならず、今も多くの市民が傷ついている。BE−IN TOKYOは、平和への関心と国境を越えた相互理解を深めることを目的に、平和活動を行っている。今回、旅スマイルでは、BE−IN TOKYOの西田さんへの取材を通して、私たちにできるピースを考えていきたい。
<西田清志さんからのメッセージ>
Q:そもそもBE−INとは?
アメリカでベトナム戦争反対の声がくすぶり始めた1967年、当時有名なヒッピー雑誌の編集者アラン・コーエンが、アメリカはこんな状態でいいんだろうか?
“コンサートでもなく””政治集会でもなく”思いを持った人々は集まろう!と若者達へ呼びかけ、西海岸サンフランシスコゴールデンゲートパークに3万人が集まった事がはじまりです。この中には、当時を代表するアーチィスト、ティモシー・リアリー、アレン・ギンズバーグ、ゲイリー・スナイダー、グレイトフル・デッド、ジャニス・ジョプリンなども集い、その後このBE−INは全米各地に広がり、やがて”LOVE & PEACE”を合言葉に、世界中の若者達へと伝播していった。
2001年9月11日、NYで3000人もの人々が一瞬に亡くなる同時多発テロが勃発。
何故こんな事件が起こってしまったのだろうか?アメリカはテロの背景を見直すより先、報復への火蓋を切っていった。私達は9,11事件が起こった翌2002年、BE−INの精神を受け継ぎながら、”なぜ人は殺しあうのだろう?なぜ人は戦争を続けるのだろう?
なぜ人は分かち合う事が出来ないのだろう・・・”地球という生命の星で、暴力の選択ではなく、共に生きる智慧を見出すことが出来ないのだろうか?そんな疑問から報復の連鎖を断ち切り“HUMAN BEING”共に生きる世界を求めて「9.11 BE-IN」を始めました。
Q:BE−INの主な活動は?
21世紀になっても、戦争はなくならず、今も多くの市民が傷ついている。
「911」という事件で”価値観”や”言葉”や”こころの置き所”を見失った人々が多くいます。その見失った人たちがここに来てお互いに話合い、同じ思いを持っている人たちと出会って”こんな思いで居るのは、僕一人じゃないんだ”という小さな力をもらっていく場所。911は、彼らが事件前まで持っていた「人間を信じる」という淡き希望を滅茶苦茶に壊してしまいました。そういった意味で”911は、魂のグランド・ゼロ”なのかもしれませんしかし、人と出会いその人を信じる事が出来たなら”そう、もしかしたら人間は信じられるのかもしれない”という気持がよみがえってきたら再び、”人を信じれる世の中になればいいな”って思ってくる事でしょう。
事件前に感じていた淡き希望というのは一人ひとりが”他の人たちと仲良くしていけば、やがてより良い世の中が生まれてくるだろう”という、humanbeing・人間性を信じた思いだったのではないでしょうか?
911からの現実は、アメリカ主導の対テロ世界戦線によって”自分たちと違った人間は信じる事ができない”という人間性の否定からはじまっていきました。しかし一方、911の被害者の家族peaceful tommorrowsが、憎しみの連鎖を乗り越え”私たちの不幸を、もうこれ以上、他の家族に与えたくない”と立ちあがった思いと呼応するかのように対イラク戦に反対し、世界中の良心が目覚め、2003年2月15日、地球市民1000万人が立ちあがりました。
以来、平和を望むアクティブな市民は、時ある事にピースパレードを行っていきましたが打開策がそう簡単に見つからないという現実の中でデモではなく、自分らしいやり方の方法で、自分はナニをやったらいいのだろう?と自問しはじめた人々が居ささやかにアフガニスタンの傷ついた子どもたちを支援しはじめたりしました。そして残りの多くの淡き希望をいだいていた人々は、強者の論理の現実の前で傷つき、希望を持ち続けようという淡き期待と、ナニをやってもしょうがないだろうという現実との間の中で揺れ動いています。
911からの対テロ戦争を見つめる中で、今までの経済至上主義のあり方では、経済格差の結果、多くの貧困な人々があえぎ始める事が判ってきました。すると貧困層からの打開策として暴力が用いられ、それを圧倒的武力で押さえ込むという連鎖を続ける事になります。このままの価値観が続くなら、いつまでたっても暴力の連鎖は避けられないでしょう。
しかし、人殺しをする武器の値段で数万という人々が救える事も判ってきました。武器は先進国の経済を守る為の戦争で、人々のいのちを守る戦争ではなかったのです。
そこで私たちは世界社会フォーラムから「もうひとつの世界は可能だ」という知恵もいただき。思いだけでは現実はやって来ないが、私たちが真剣にその思いを現実のモノにするよう働きかけた時、市民が作る参加民主主義や、農薬や化学肥料を使わない有機農業、地域に根ざし共に人々が助け合うローカルバンクなど、多くの成功例が世界中でささやかに実行されている現実を知る事が出来”人を信じれる世の中”を創り出していく事が可能だという設計図を垣間見る事が出来ました。
人が人を殺す事で生きる事ではなく、人が人を助け合いながら生きていく事が出来るという現実。私たちはここBE-INに集まってくださった方々と共に、”いのちを大切にし”共に生き、互いに人間性を尊重する生き方を学び、力を合わせ実現していこうと思いはじめました。淡き希望を持っていた人々が、再びその思いを自らの手にし”自らが少し動く事で、世の中は変えられる”という希望の場にしていきたいのです。BE-INはhumanbeing・人間性回復という火種を、魂のグランドゼロの日から燃やしはじめました
一見、希望を失ったように思えても、ここに集う事で、新しい友と出会え、淡き希望を再発見し、未来に向けて歩き出す勇気をいただくのです。
BE-INは淡き希望を持ち続けようとしている人々のこころに火を灯す催しです。火は1本のロウソクでは消えてしまいますが多くの人々に宿っていった火は燃え続けます。”未来はぼくたちの手のひらの中にあるんだ”。私たちで平和な社会を作り出し、次世代の子どもたちにその遺産を手渡していきましょう。
911という暴力の日。そのおびただしい血の悲しみから目覚め、911を世界平和の日へとして昇華させていきましょう。こんなBE−INにしていけたら、そんな思いでいっぱいです。
Q:私たちにできるアクションって何?
911、事件で亡くなられた方々の冥福を祈り、この悲惨な事件を二度と起こさない為に、いや、911だけでなく、戦争や被災、さまざまな事件でいのちを失った人々への追悼を込め、20万人を焼き尽くしたHIROSIMAの原爆の火を灯し、その殺戮の火を見つめる事で、痛みを共有し、今尚、世界中で傷ついている人たちに思いをはせ、時と場を共有する事で、平和を求める仲間がいる事、つながり合っている事、に気付き“世界中の人々が、共に生きていこう!”という大いなる希望に向けて、自らの役目を担い、一人ひとりが光ある自分発信しはじめるきっかけの場。
答をみい出していきたい私たちは、911のこの日、共に語り合う場を持ち、共に過ごし、“わかりあおうとする気持“をもって、コミュニケーションを楽しみ、互いに価値観の違いを認め合い、どうやったら多様な文化や考え方の違いを超えて、共に生きていく事が出来るのか?を見つめ考えていく場。初心者向け、平和への第一ステージだと思っています。
<吉田ケンゴさんからのメッセージ>
「今年のBe-inにおいでよ!あったかい相乗効果by kengoman」
一昨日のてのひら祭り会場で、何度目かのBE-IN(9/6)のミーティングを行いました。BE-INって何?については、この読者には説明不要でしょうけど、日本でのそれは911の翌’02年、その1周年にあたって、世界が愛から遠ざかっていくことに危機感を抱いたみんなが、東京明治公園で始めたGathering。ついでにその発祥も言ってしまえば、ベトナム戦争の最中の’67に、Golden Gate Park(S.F.)で開かれたヒッピーのGatheringです。これらのはじまりに共通しているのは双方とも、世界が、いやそれ以上に身近な家族や友人たちが死に瀕している事への危機感だったかもしれません。では今の日本はどうでしょう。戦争体験者は80代を超え、911の記憶も歴史の記述に消費されかねない今、そのような危機感はもう存在しない?とんでもない。毎年3万人以上の自殺者がいる日本。毎日100人が「もう生きていたくない」と世を儚みいのちを絶つ、これって、何?なんて世の中だい?と、そう思いません・・?
で、今年のBE-INのテーマは、“いのち”です。コンクリートでかためられた都心の明治公園、そこで“いのち”を感じ、語り合い、表現しあう、それはむずかしいことかもしれない。でも、“いのちの輝き”をもっとも必要としているのもまた、都市なのです。さあ、やっちゃおうじゃないか^^。Akioは、富山で自然農の田を耕しつつ(“耕し”てはいないか^^)Tokyoを見て、「いのちへのまなざしがたりない」と“いのちの森”を思いたった。Kengomanは、さらに素敵に、「そろそろ相乗効果じゃない?」と言う。AHA。そう、心ある仲間たちは山ほど居る。山にはいのちの輝きを身にまといあり余っている仲間たちが、いや都心にも心有るSpirtitsたちがたくさん居るはずだ。アースデイも土と平和の祭典も、てのひら祭りも、はらっぱも、No
Nukes Fes.も、高尾山も、高江も、Hiroshimaも、Nagasakiも、日比谷の炊き出しも、他のたくさんの山でのPartyも、みな別なイベントではない。同じこころ、Spiritsを抱いて一つの愛を目指すそれこそ命がけのいのちたち。そんなみんなが出会い、語り、Respectし合う。その輝きを、生きられる希望にする。そんな場を、出現させようと思います。全くリニューアルするBE-INです。だから、だからこそ、皆さまのお力をお貸しください。「こんな生き方だってできるんだ」を抱いて、いのちの輝きを取り戻すこと、にご助力をください。尚、当日、WALK9の出発式をやります。希望です。HIROSHIMAの火でのPeace Candle今年もやります。貴方のための祈りの時間です。尊敬されあうあなたのSpiritsのご参加をお待ちしております